原子力国民会議について

原子力国民会議とは

原子力の正常化に向けて

東日本大震災から約4 年、福島第一原子力発電所事故により、国民の原子力に対する信頼は失墜し、現在もまだ原子力への信頼は回復せず、原子力発電所に代わり、老朽化した火力発電所の綱渡り的な電力供給が続いています。また、化石燃料の輸入増加により、毎年数兆円の国富が海外に流出し、電力料金が値上がり、それは国民および事業者に大きな負担となっています。さらに地球環境問題においても、二酸化炭素排出量増加による温暖化現象に拍車がかけられ、異常気象の原因となっています。

エネルギーは、国民の生活・活動を支える基盤であり、経済の活動源です。原子力発電はその中で大きな役割を担ってきましたが、未だに1 基も運転を再開していません。原子力規制委員会による原子力発電所の適合性審査は遅々として進んでおらず、経済活動に与える影響の大きさに誰も責任を取ろうとせず、この異常な事態はずるずると長引きそうです。

再稼働を速やかに進めるために、今ほど原子力に対する国民の正しい理解が必要とされている時期はありません。そのために、国民一人一人が原子力の特長と短所を的確に理解し、正しい判断ができる情報を提供していきたいと考えます。

原子力国民会議の狙い

原子力国民会議は、原子力を取り巻く混迷から抜け出すため、『高い安全性』、『国民主体』、『国際展開』を骨子とする新しい原子力の理念を打ち立て、国民が原子力に対する理解を深められる情報を提供し、従来強く望まれながら実践されてこなかった“草の根対話活動”を可能な限り実行していきたいと考えております。この対話活動を実りあるものにするため、世の中に広まっている原子力に対する誤解をまとめた“原子力誤解集”を編纂し、教材の一つとして活用する予定です。

原子力の使命は、1)日本のエネルギー自給率を高めながら、2)異常気象の緩和と地球環境の維持、の2点にあります。悪化した地球環境を“金銭”で買い戻すことはできません。原子力と自然エネルギーのベストミックスで地球環境を維持していくしかありません。

原子力による電力供給を支えてこられた発電所立地地域の方々への理解と貢献に対して、認識を共有していきます。原子力国民会議は、これらを踏まえて「原子力を国民の手に取り戻す」を合言葉に、労働団体や商工団体、原子力有識者、一般市民の方々と共同体を構築したいと祈念しております。

また、2015年7月に原子力の安全と利用を促進する会と合併致しましたが、促進会がこれまで行ってきた、「原子力利用に関する提案、政策提言」、「専門家による講演会」、「ロビー活動」等についても継続して参ります。

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