SNW第18回シンポジウム
- テーマ:
- エネルギー政策の展望と福島の復興に向けて
- 日程:
- 平成29年10月7日
- 時間:
- 13:00~17:30(開場12:30)/懇親会は17:40~19:30
- 概要:
第一部 基調講演~その1
「エネルギー長期見通しと原子力の課題
‐国民を幸せにするエネルギー政策‐」
講演者 山本隆三 氏
(国際環境経済研究所所長、
常葉大学経営学部教授)
基調講演~その2
「福島の復興・再生に向けて‐現状と課題‐」
講演者 須藤 治 氏
(原子力災害現地対策本部 副本部長
兼 原子力被災者生活支援チーム 審議官)
第二部 パネル討論 福島の復興と再生に向けて
モデレータ:河田東海夫氏
(原子力学会シニアネットワーク連絡会)
パネリスト:越智小枝 氏 (相馬中央病院 非常勤医師)
五阿弥宏安氏 (福島民友新聞社 社長)
大江弘之 氏
(弁護士、キュービック・アーギュメント代表)
17:40 から懇親立食パーティ(会場はシンポジウム入口ホール、会費制)を行ないます。ぜひご参加いただき、講師やパネリスト、参加者相互の交流を深めて下さい。
懇親会会費:3,500 円(ただし、学生は 1,000 円)- 場所(会場):
- 東京大学武田先端知ビル5階ホール
- 住所:
- 東京都文京区本郷7-3-1 (地図)
- 参加費:
- 次の方は 1,500 円(会場借用料、資料代として) ・原子力学会会員、SNW 会員、エネルギー会会員、EEE 会議会員 ・原子力関係者(含む OB) 一般参加者(前述以外の方)・学生は無料
- 主催:
- (一社)日本原子力学会シニアネットワーク連絡会 (SNW)
- 共催:
- エネルギー問題に発言する会、エネルギー戦略研究会(EEE会議)
- 後援:
(一社)日本原子力産業協会、(一財)日本原子力文化財団、 (一社)原子力国民会議
東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所の事故(以降事故と称す)から6年余が経過しました。この間、福島の被災者の方々のご苦労、ご心労はいかばかりかとお察し申し上げます。
さて、エネルギーは国の安全保障の基盤であることは改めて申すまでもありません。資源小国日本の基軸電源を担ってきた原子力発電は、事故を契機に強まった脱原発の風潮により再稼働がなかなか進んでいません。
パリ協定(2016 年 11 月発効)で、我が国は温室効果ガスを 2030 年までに 2013年度比 26%削減することを約束しました。この約束は原子力発電の活用抜きでは達成できませんが、現状を見るとおぼつかないばかりか、その先は原子力発電所の新増設が必須であるにもかかわらず、その見通しすら立てられていません。
一方、福島の復興なくして原子力の正常化は見通せません。福島の震災と事故からの復興・再生には、低線量放射線影響や福島県産品への風評被害に加え、避難先での「いじめ」、「差別」など、社会の変容とそれに伴い提起された様々な社会問題が山積しています。
本年 4 月には避難区域が大幅に解除されました。住民の要望に応え帰還を促進するには、地域インフラの復興、生活基盤や農産業基盤の整備、新たな産業の創出などへの早急な取り組みが欠かせません。帰還困難区域の早期解除はもとより、汚染土の中間貯蔵施設の整備などの課題も残されています。
本シンポジウムの第一部では、国家 100 年の計のなかでエネルギー問題を展望したうえで原子力の役割を改めて明らかにし、その適正な利用の意義を確かめるとともに、福島復興の現状と将来計画を概括します。
第二部は福島の復興について、現地からの声を中心に何が十分になされていないのか、住民の方々は何を望んでいるか、また、被災地以外に住む者としてどのような支援活動ができるのかなどについて掘り下げた討論の場とします。
シンポジウムに参加いただく皆様には是非ともこれらの課題と対応策を共有し、福島再生、原子力復活への道を共に歩んで行きたいと願っています。
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