最終処分にまつわるコラムです。

アメリカでの岩塩層での地層処分例

米国原子力委員会(現米国エネルギー省)は、1970 年にカンザス州の岩塩層を最終処分場とすることを公表しましたが、州政府等の反対で計画を撤回することになりました。一方、同じく米国原子力委員会の計画としてニューメキシコ州の岩塩層を利用した世界で最初の地層処分場である「廃棄物隔離パイロットプラント(WIPP)」が、軍事利用の過程で発生する超ウラン元素を含む廃棄物を埋設する世界初の地層処分場として操業しています。両計画とも、いずれもトップダウン型の計画でしたが明暗が分かれました。地域社会の信頼が篤いニューメキシコ大学がWIPP 計画のレビューや地域社会に情報を提供するなど大きな役割を果たしているとされています。

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