自然エネルギーは自立できない

再生エネは原子力を必要としている

電力供給の現状は、80%以上を火力発電で賄い、再生エネは12%程度で、太陽光発電はわずか5%弱である。CO2ガス放出に制限がないとすれば、このような原子力ゼロに近い電力供給状況を維持できるだろうが、この状況は地球温暖化防止の観点からいつまでも続けられない。当面続けられるとしても、CO2削減に関する待ったなしの国際約束や地球温暖化による異常気象、さらに化石燃料価格の高騰と入手困難になる事態、など多くの解決困難な要因が待っており、火力発電無しの電力供給体制をどう構築していくか、深刻な問題である。この深刻な事態を避けるには自然エネルギーに対して正しい理解を深める必要がある。

再エネの困難な状況を生み出すプロセスは単純である。1)現在、再生エネの5割は太陽電池によってもたらされている、2)その太陽電池は夜の18時間は発電できない。バックアップ電源が必要で、現在火力に依存している。その割合は80%以上である、3)雨が降り数日発電できない場合にも備えておく必要があるので、火力発電は90%以上の設備容量を持たないといけない、発電設備の二重投資をしてまで太陽電池を優遇する理由は薄弱である、4)そうすると昼間に太陽光発電によって夜間の電力使用分を蓄電池に蓄えておかなければならない、5)この場合蓄電池の容量は莫大なもので、数日分を用意するときのコストは千兆円を超えてしまう。

再エネは原子力、火力なしには自立が難しい。

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